クチコミ・レビューから探す
ランキングから探す

12.百貨流お洗濯術

2013年04月01日

百貨流お洗濯術(1) 〜こんな時にはこの洗い方〜

百貨流お洗濯術 イメージ画像

汚れの種類や洗濯環境によっておすすめの洗い方や洗浄剤も違ってきます。
いくつかの状況を想定して、おすすめの洗い方やアイテムを考えてみましょう。


ケース1:洗浄力を最優先。とにかくガッツリ洗いたい!

・一番のおすすめはやっぱりアルカリ助剤入り粉石鹸
 20℃以上で洗えるけれど、30℃以上なら鬼に金棒。残り湯活用もぜひ!
・靴下の真っ黒汚れなどには固形石鹸洗濯板での部分洗いを。
・石鹸だけでは手に負えないシミ汚れには酸素系漂白剤を。
・40℃以上のお湯と牛脂またはパーム油主体の高温タイプの石鹸で高温洗濯すれば
 目を見張る仕上がりに。
・色落ちを気にしなくてよい衣類なら、40℃のお湯で過炭酸ナトリウム洗濯もおすすめ。
 仕上がりは多少固めだけれど、手早くスッキリ洗い上がる。洗濯槽のカビ予防にもなります。
・「何だかしんどい…」「今日、忙しくて石鹸ムリ!」そんなときのために
 セスキプラスも用意しておくと安心です。


ケース2:時間がない! 手早く洗えるものが欲しい!

セスキプラスなら15分洗いでもOK! 水道水そのままでも使えるが、20℃以上あれば尚良し。
 30度以上あれば酵素パワー全開でよりスッキリな洗い上がり。
・真っ白に洗いあげたいものは過炭酸ナトリウム洗濯でも。40℃のお湯で浸け置き20分から。
・過炭酸ナトリウムやアルカリウォッシュ、炭酸ソーダで洗うアルカリ洗濯は石鹸洗濯に比べて
 仕上がりが少しゴワ付く。これは衣類に残ったわずかなアルカリも原因のひとつ。
 そんなときは酸でアルカリを中和する「石鹸用の」柔軟剤をどうぞ。
 (合成洗剤用の柔軟剤はアルカリを中和しないのでおすすめしません)
・何となくスッキリ洗い上がらなくなってきた? そう思ったら時間のあるときに石鹸洗濯を。


ケース3:お湯が使えないんです…。

・セスキプラスは水道水のままでもOK。水温が低めなら浸け置きを長めに取るという手も。
アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)炭酸ソーダは冷たいままの水でも
 2〜3時間浸け置きすればOK。
 バスタオルや1日着ただけのシャツなどの軽い汚れなら充分に対応可能。
・食べこぼしや靴下汚れ、ワイシャツのエリソデ汚れは事前に石鹸で部分洗いを。
 お風呂に入ったときについでに洗っちゃうとラク。
・20度以上の水温があると汚れ落ちはアップ。できる範囲で工夫してみよう。
 (ヤカンで差し湯、お風呂の残り湯を活用など)


ケース4:家事未経験者に洗濯を任せなきゃいけない…どうしよう?!

・セスキプラスを使ってもらうのがおすすめ。水道水そのままで洗えて浸け置き要らず、
 すすぎ1回で面倒なし。
 お風呂の残り湯が使えれば、酵素がより元気に働いて洗い上がりもランクアップ。
・アルカリウォッシュや炭酸ソーダなら2〜3時間浸け置きで。
 「浸け置き時間数なんて覚えられない」状態なら、
 「夜に浸けて、朝に洗い上がるようタイマーセット」という伝え方が分かりやすいかも。


⇒「百貨流お洗濯術(2) 〜アイテムから使い方を探る〜」はこちら。

01:31 | 12.百貨流お洗濯術

百貨流お洗濯術(2) 〜アイテムから使い方を探る〜

百貨流お洗濯術(2) イメージ画像

粉石鹸に液体石鹸、アルカリ剤や酸素系漂白剤……。洗浄剤の種類はいろいろ。それぞれの特徴と、その特徴が生きるお洗濯シーンを考えてみましょう。



粉石鹸(アルカリ助剤入り)

すぐれた界面活性作用で油と水を混ぜあわせ、汚れを徹底的に落とします。アルカリ助剤として配合されている炭酸塩(炭酸ソーダ)などが石鹸の洗浄力を強力にサポート。使い方のコツが飲み込めれば、これほど頼りになる洗浄剤はありません。

▼『粉石鹸(アルカリ助剤入り)』の特徴
・洗えるもの→綿、麻、合成繊維
・洗浄力が強く、汚れの種類を問わない
・泡切れが良く、ヌルヌルした感じがいつまでも残らない
・すすぎ2〜3回
・洗う前に5〜10分程度溶かし込む必要がある
・水温は20℃以上必要(30℃以上あるとなお良い)
・充分に泡立つ濃度で使わないと、黄ばみや臭いが出ることがある

▼おすすめのケース
・とにかくしっかりと汚れを落としたい
・汗や脂で激しく汚れた洗濯物が多い(スポーツユニフォームなど)
・工場の機械油や、厨房の食品・油脂などによる汚れものがある
・赤ちゃんや幼児がいて、衣類が毎日ガッツリ汚れる
・平日はアルカリ洗濯メインなので、週末はしっかり汚れを落としたい



粉石鹸(アルカリ助剤なし)

炭酸塩(炭酸ソーダ)などのアルカリ助剤が配合されていない石鹸。毎日の普段着洗いには向いていません。アルカリに弱い絹やウールなど、デリケート衣類の手洗いに適しています。

▼『粉石鹸(アルカリ助剤なし)』の特徴
・炭酸塩が配合されていないので、洗濯物から出る汚れによって洗浄液が酸性に傾きやすく、
 そのために洗浄力が落ちたり使用量が増えたりしやすい
・炭酸塩配合の粉石鹸よりアルカリ性が弱いので手荒れしにくい

▼おすすめのケース
・水洗い可の絹やウール製品を手洗いしたい
 ※洗浄に適したpHを保つため、アルカリウォッシュの追加がおすすめ



液体石鹸

液体状の石鹸です。炭酸塩はほとんどの製品で配合されておらず、配合されていてもその量はほんのわずかです。液体石鹸に炭酸塩を混ぜるとゲル状に固まってしまうのがその理由です。

▼『液体石鹸』の特徴
・粉石鹸よりも水に溶けやすい(全く攪拌しなくても溶けるというわけではない)
・洗濯物から出る汚れによって洗浄液が酸性に傾きやすく、そのために洗浄力が落ちやすい
・ボトルの中の7割程度が水なので、見た目の使用量が多い(コスト高)

▼おすすめのケース
・洗濯機での石鹸洗濯で、石鹸の泡がなくなってしまった(洗浄力がなくなった)ときの追加用
・水洗い可の絹やウール製品を手洗いしたい
 ※洗浄に適したpHを保つため、アルカリウォッシュの追加がおすすめ



セスキプラス

セスキ炭酸ソーダのアルカリ性に酵素の触媒作用をプラスした石けん百貨オリジナルアイテム。4種類の酵素が汚れを分解して落とします。洗い時間の短さや、コストパフォーマンスはピカイチ。酵素が配合された分、アルカリウォッシュや炭酸ソーダより洗浄力もアップ。

▼『セスキプラス』の特徴
・洗えるもの→綿、麻、合成繊維
・水温を気にしないで使える(酵素は20℃〜60℃で活発に働く)
・長い浸け置き不要。すすぎ1〜2回
・アルカリ洗濯よりもソフトに洗い上がる
・使用量が少なく、水環境に悪影響を与えにくい
・合成繊維への再汚染(※)が少ない
 ※再汚染:洗浄液に溶かし出された洗濯物の汚れが、再び洗濯物に付着してしまうこと
・水溶液の作り置きは不可(酵素が失活するため)

▼おすすめのケース
・石鹸洗濯ができない(忙しい、水質が石鹸向きではないなど)
・長時間の浸け置きができない
・お湯が使えない
・タイマー洗濯がしたい
・アルカリ洗濯よりも洗浄力が欲しい
・アルカリウォッシュや過炭酸ナトリウムなど、アルカリ剤のパリッとした洗い上がりが苦手
・合成繊維の洗濯物が多い
・布ナプキンの浸け置き



過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)

過炭酸ナトリウムは漂白剤の主成分として知られますが、実はこれだけでお洗濯もできます。水に溶けると活性酸素を出し、その酸化力で頑固なシミ汚れも分解して落とします。すっきりさっぱりとした洗い上がりです。

▼『過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)』の特徴
・洗えるもの→綿、麻、合成繊維
・シミ汚れに威力を発揮
・40℃程度の水温が必要
・浸け置きは20分程度でよい
・無機化合物なので、有機物による水質汚染の原因にならない
・酸素系漂白剤が使えないアイテムには不可
・ステンレス以外の金属と反応する性質があるため、
 金糸や、金属系の触媒を使った染め物(草木染めなど)などには使わないほうがよい
・洗濯、殺菌漂白のほか、食器洗浄機用洗剤としても使える
・スプレー容器への水溶液作り置きは不可
 (活性酸素のガスが発生し、容器が破損する恐れあり)

▼おすすめのケース
・石鹸洗濯ができない(忙しい、水質が石鹸向きではないなど)
・長時間の浸け置きができない
・シミっぽい汚れがおおい(庭仕事や畑仕事で付く草の汁、食べこぼしのシミなど)
・「真っ白」に洗いあげたいものが多い(例:シーツ、白衣、タオルなど)
・タイマー洗濯がしたい
・アルカリウォッシュや炭酸ソーダより洗浄力がほしい
・洗濯機でお湯が簡単に使える
・夜、風呂上がりに洗濯することが多い(残り湯がすぐに使える)



アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)

アルカリ剤の一種。油性汚れを自然乳化(けん化)して落とします。水溶液はpH9.8(1%、25℃)とアルカリの強さはほどほど。予洗い(※)や浸け置き洗濯にピッタリの洗浄剤です。
※予洗い:本格的な洗濯の下準備として行う軽い洗濯。激しい汚れをある程度洗い落とし、本格的に洗うときの洗浄剤が効率よく働けるようにするために行う。

▼『アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)』の特徴
・洗えるもの→綿、麻
・お湯を使わなくても良い
・すすぎ1〜2回
・水にさっと溶ける
・掃除やキッチン仕事にも使える(汎用性が高い)
・スプレー容器に水溶液の作り置きができる
・無機化合物なので、有機物による水質汚染の原因にならない
・30分以上、できれば3時間ほど浸け置き時間が必要
・浸け置きが長いので色落ち、再汚染の心配がある

▼おすすめのケース
・石鹸洗濯ができない(忙しい、水質が石鹸向きではないなど)
・タイマー洗濯がしたい
・石鹸でないと落ちないような汚れものはほとんど出ない
・長時間の浸け置き(ひと晩など)ができる
・布ナプキンの浸け置き
・ものすごく汚れているので、石鹸で洗う前に予洗いをしたい
・洗濯だけでなく、台所仕事や掃除にも使える洗剤が欲しい



炭酸ソーダ(炭酸塩)

アルカリ剤の一種。油性汚れを自然乳化(けん化)して落とします。水溶液は家庭用アルカリ剤の中では最も高くpH11.2(1%、24℃)。予洗いや浸け置き洗濯にピッタリの洗浄剤です。
アルカリウォッシュとほぼ同じように使え、使用量は半分で済むので経済的。pHが高く脱脂力が強いので、水溶液を長時間触るときは手袋着用がおすすめです。なお、洗濯用粉石鹸のアルカリ助剤はこの炭酸ソーダであることがほとんどです。

▼『炭酸ソーダ(炭酸塩)』の特徴
・洗えるもの→綿、麻
・水温をほぼ気にしなくてもよい
・すすぎ1〜2回
・アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)よりも水に溶けにくい
・使用量はアルカリウォッシュの半分でよい
・掃除やキッチン仕事にも使える(汎用性が高い)
・スプレー容器に水溶液の作り置きができる
・無機化合物なので、有機物による水質汚染の原因にならない
・30分以上、できれば3時間ほど浸け置き時間が必要
・浸け置きが長いので色落ち、再汚染の心配がある
・pHが高めなので手荒れに注意

▼おすすめのケース
・石鹸洗濯ができない(忙しい、水質が石鹸向きではないなど)
・タイマー洗濯がしたい
・石鹸でないと落ちないような汚れものはほとんど出ない
・長時間の浸け置き(ひと晩など)ができる
・布ナプキンの浸け置き
・低コストのアルカリ剤が欲しい
・ものすごく汚れているので、石鹸で洗う前に予洗いをしたい
・洗濯だけでなく、台所仕事や掃除にも使える洗剤が欲しい


⇒「百貨流お洗濯術(1) 〜こんな時にはこの洗い方〜」はこちら。

01:30 | 12.百貨流お洗濯術