石けん百貨: ショップからのお知らせ

お客さまより、洗濯物が臭うというご相談をいただくことがあります。このトラブルに一番効くのは「汚れをきちんと落とすこと」なのですが、石鹸やアルカリ剤を使い慣れていないと解決に時間がかかることもあります。

洗濯の仕上げ剤といえば「ふんわり」「黄ばみ対策」「いい香り」というイメージです。これに「消臭」が加わったら、ニオイで困ったときに役立つのではないかな？ こんな思いつきから開発が始まりました。

ミョウバン＆ユーカリで臭いを抑える

衣類の臭いは、残った汚れに雑菌が繁殖して出ることが多いのです。では、抗菌力が強くデオドラント成分としてもよく知られるミョウバンを仕上げ剤に混ぜたらどうだろうと考えました。石鹸洗濯用仕上げ剤はクエン酸ベースの酸性が基本ですが、ミョウバンも酸性なのでこの点でも問題ありません。試作は「暁ローブ」などでお馴染みの暁石鹸さんに依頼しました。

サンプル品ができあがるのを待って、早速実験開始です。わざと汚れが落ちないようないい加減な洗濯をしてこの仕上げ剤を使い、部屋干ししてみました。そして定期的にニオイのチェック。いわゆる「生乾き臭」が出そうな頃合いを過ぎても、それほどニオイに変化がありません。同じようにテストしたほかのスタッフも「いつもより悪い条件で洗って干しているのに臭くなりにくい」と。これはもしかしてミョウバン本当にイイかも、と思いました。

抗菌効果ということでは、ユーカリオイルも有名です。ユーカリは香料としても人気の成分ですし価格的にも問題なかったのでプラスすることに決定。ちなみに、ティートゥリーオイルも抗菌力が強いので候補に挙がりましたが、こちららは価格的に引きあわずボツとなりました。

香りはウッディフローラル調

無香料の仕上げ剤はすでに取り扱いがありますし、クエン酸・お酢を使って自作することもできます。そこで、今回の仕上げ剤には香りを付けることにしました。抗菌成分であるユーカリの香りととケンカしないことを条件にあれこれ試した末、ウッディフローラルとローズオットーをブレンドしたさわやかタイプの天然系香料（※）を採用しました。

※「天然系香料」というのは「天然成分から原料を取って作った香料」のこと。どういう成分がどれくらいの量でどの割合で……という詳しいことは香料メーカーさんにとって機密事項になるそうなので公開はできません。ごめんなさい。

詰め替え専用でコストカット

詰め替え専用になった理由は、石けん百貨オリジナルブランドの液体石けんと同じ。容器がないほうがコスト安なので皆さまにお安くお届けできるためです。既存の柔軟剤の空容器やペットボトルなど、使いやすい容器に移し替えてお使いください。

毎日の家事の定番アイテムとして、末永く愛用していただければと願っています。

石けん百貨スタッフが使ってみました

●スタッフH
少し気を抜くとすぐに臭くなるぶ厚くて古いタオルで実験してみました。これじゃ汚れが落ちないだろうという洗い方をしてからサンプル仕上げ剤を使い、風通しの悪いところで部屋干し。そろそろ臭っているかな、という頃に鼻を近づけてみましたが、明らかに臭いが軽かったです。臭いは元から断つのが一番ですが、こういうアイテムのサポートがあるのもいいなと思いました。

●スタッフK
靴下や汗が染みたTシャツなどは、そのまま脱衣カゴに入れると雑菌が繁殖してニオイがキツくなることがあります。お風呂に入る前に洗面器にサンプル仕上げ剤を入れてつけ置き開始、お風呂を出るまでの約20分間のつけ置きでニオイがすっきり落ちました。ニオイが出やすいものは、予洗い感覚でつけ置きしておくと良いですよ。

⇒　石けん百貨 衣類のリンス 消臭プラス の商品ページ