石けん百貨: ショップからのお知らせ

セスキ炭酸ソーダ100％の粉末を家庭用の洗剤として石けん百貨が発売してから14年が経ちました。発売当初、掃除や洗濯などの家事にセスキ炭酸ソーダが便利に使えることは周知されておらず、またどこのメーカーからも家庭用洗剤としては販売されていないような時代でした。
そこで業務用大袋を小分けし、計量して、封をして…すべてが手作業からのスタートでした。（詳しくは「セスキ炭酸ソーダ特集：アルカリウォッシュ誕生物語」をご覧ください。）少しずつご支持いただけるようになり、この14年間で多くの方にご愛用いただけるまでになりました。

そんなセスキ炭酸ソーダ、最近では年末になると大掃除ツールとしてメディアで紹介されるまでに成長し、2013年12月「NHKあさイチ」で紹介されたのは、みなさまも記憶に新しいことと存じます。セスキ炭酸ソーダの汎用性の高さ・優れた洗浄力・身体や環境への優しさ・使い勝手の良さなどが多くの方に理解された結果だと思いますが、発売当初に手詰めで作業していた頃を思い出すと、今まで支えてくださったみなさまに心よりお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。

セスキ炭酸ソーダの使用量を少なくパワーアップさせたい

セスキ炭酸ソーダは無機物で環境に負担をかけにくいとはいえ、使用量をより少なくすることは大きな課題だと考えてきました。人工汚染布などを利用しながら実験を重ねてきた結果、同じ無機物でアルカリ剤の仲間「炭酸ソーダ」を程よく配合し粉石鹸のpHと同等くらいに調整することで、使い勝手の良さはそのままに使用量を半減することができそうだということが分かりました。

白い結晶（炭酸カルシウム）対策を施し、より使い勝手良く

セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダを使って洗濯を続けていくと、洗濯槽の内側や洗濯物に白くてザラザラとした物質が付くことがあります。これは炭酸カルシウムと呼ばれ、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダが水中のカルシウムと結合してできるものです。

人体に害はありませんが、たくさん付着すると洗濯機の故障の原因にもなりますので、クエン酸や食酢で定期的なお手入れが必要です。また、水中のカルシウムと反応する分、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダの働きを落とすことになります。

そこで、カルシウムなどの金属イオンを封鎖する「クエン酸ナトリウム」※を加えることで炭酸カルシウムの生成を抑え、アルカリ剤をより働きやすくしました。なおクエン酸ナトリウムは、弱酸性のクエン酸とは異なり弱アルカリ性ですので、アルカリ剤の洗浄力を落とすこともありません。
※より効果的に炭酸カルシウムの生成を抑えるケイ酸ナトリウムへ変更しました。2014年12月

独自のアルカリ剤が完成！

こうして、セスキ炭酸ソーダ・炭酸ソーダ・クエン酸ナトリウムの3種類を配合した石けん百貨オリジナルのアルカリ剤が完成しました。2013年11月より試供品の配布をはじめたところ「半分の量でも問題なく使えた」「今までより襟汚れがスッキリ落ちた」「白い結晶ができなくなった」などの評価をいただくことができました。試供品は当初、事務所でスタッフが手作業で袋詰め作業を行ったのですが、その際、テーブルの上に少量のアルカリ洗浄剤がどうしてもこぼれてしまいます。ならば…と、こぼれた状態の上から湿った雑巾で拭き上げたところ、当然のことながら（笑）、翌日のテーブルはいつも以上にピカピカになっていました。

石けん百貨スタッフが使ってみました

●スタッフK
普段は炭酸ソーダで作ることの多い基本のスプレーですが、それに比べて水への溶けが早く使いやすいです。また、しばらく使い続けるとスプレー口に付着する白い炭酸カルシウムがほとんど付かなくなりました。クエン酸ナトリウムがいい具合に働いてくれているようです。セスキ炭酸ソーダの半分の量でOKで、また炭酸ソーダよりも溶けやすく扱いが楽なのが嬉しいですね。

●スタッフS
お洗濯はセスキプラス時々石けんで満足しているので、私も基本のスプレーについてです。 出番が多いのは、台所の後片付けの時。ウィンナーを炒めた後などのフライパンや、油っけの多いお皿にスプレーすると、瞬時に白濁し、乳化されていくのがわかり、それは見ていて面白いくらいです。pHが高いということは、こういうことなのね！と妙に納得。あとはスクレーパーなどで汚れをこそぎ、食洗機に入れたり、そのまま洗ったり。何度もスポンジに石けんをつけなおす手間が省けたので、時間の短縮にもなりましたよ。

⇒　石けん百貨 アルカリ洗浄剤 の商品ページ