石けん百貨: ショップからのお知らせ

幅広い用途で安心して使えると、最近ますます注目されている「過炭酸ナトリウム（酸素系漂白剤）」。衣類の漂白をはじめ水周りの掃除・除菌などの家事アイテムとして多くの方にご支持いただいています。いろいろ便利に使える過炭酸ナトリウムですが、パラパラとした顆粒状をしているので、お手入れする場所や物によっては使いづらかったりします。例えば、水栓まわり（ゴミ受けや排水口）、キッチンの三角コーナー、まな板などに発生する黒ズミ・ヌル付き・着色汚れ・こびりつき。過炭酸ナトリウムをペースト状にしてピンポイントに塗ったり貼り付けたりすることができたらいいのに…と思ったことはありませんか？

また、過炭酸ナトリウムを使ってみたけど期待通りに汚れが落ちなかった…という経験はありませんか？それは、汚れに対する過炭酸ナトリウムの洗浄・漂白力が不足しているから。過炭酸ナトリウムは、水に溶けた状態でpHが11付近、温度40〜50度のときに高い漂白力をもたらします。最適なpHと温度に調整することで、過炭酸ナトリウムの洗浄・漂白力を格段にアップさせることができます。これは石けん百貨オリジナルブランド第8弾「酸素系カビ取り剤」と第9弾「染み抜き剤」の開発で得たノウハウです。

「塗れる過炭酸ナトリウム」が頑固汚れに効く！

第8弾の「酸素系カビ取り剤」をアレンジすれば、過炭酸ナトリウムの使い途がさらに広がり、水周りの頑固な汚れ落としアイテムとして紹介できるねということで開発がスタートしました。過炭酸ナトリウムと混ぜ合わせてペースト状にするための材料のみを商品化し、過炭酸ナトリウムはお手持ちのものを使っていただいたほうが何かと便利そう。いろいろと考えた結果、過炭酸ナトリウムの相方となる「ペーストの素」のみを開発することにしました。水酸化カルシウムとベントナイトをベースに、重曹などをバランス良く組み合わせて、過炭酸ナトリウムと混ぜてペースト状にした際のpHが11付近になるように調整。カビ取り剤と同様に、原材料はすべて無機物で生分解不要。環境にも負荷をかけにくい成分で作りました。ペーストの素にお湯と過炭酸ナトリウムを加えてペースト状にすれば、強力な洗浄・漂白力をもつ「塗れる過炭酸ナトリウム」を作ることができます。

「過炭酸ペーストの素」が完成！

こうして、第8弾「酸素系カビ取り剤」の姉妹品となる「過炭酸ペーストの素」が完成しました。お手持ちの過炭酸ナトリウムを使ってペーストを作り、水周り全般の頑固汚れ落としにどうぞお役立てください。ペーストの作り方は商品ページ及び製品パッケージ裏面に記載されていますので、ぜひご覧になってください。なお、過炭酸ナトリウムはどれをお使いいただいても大丈夫ですが、当店としてのおすすめは「染み抜き剤」とのペア使いです。染み抜き剤に使われている発泡性過炭酸ナトリウムは溶けが良いので瞬時に滑らかなペーストを作ることができ、また、メタケイ酸ナトリウムの配合により高い洗浄・漂白力をもたらします。染み抜き剤と計量スプーンやヘラなど（過炭酸ペーストを混ぜる際に必要）がセットになったスタータセットもご用意しましたので、ご利用いただけると幸いです。

⇒　石けん百貨 過炭酸ペーストの素 の商品ページはこちら

酸素系カビ取り剤とどこが違うの？

一番の大きな違いは、酸素系カビ取り剤は「酸化カルシウム」を配合しているのに対して、過炭酸ペーストの素は「水酸化カルシウム」を配合しています。両者の違いは発熱する／しないの点。カビ取り剤は酸化カルシウムと水が化学反応を起こして発生する水和熱を利用することでカビ取り効果を高め、過炭酸ナトリウムの1回あたりの使用量を多めに設計しています。カビの黒ズミを撃退するためには、強力な洗浄・漂白力が必要なためです。一方、過炭酸ペーストの素は調合の際にお湯を使っていただくようにして、過炭酸ナトリウムの1回あたりの使用量も少なめにしました。カビ取り剤ほど強力ではない替わりに、水周りに発生する黒カビ以外の頑固な汚れ全般のお手入れに使っていただけるように考えました。もちろん、過炭酸ペーストの素がカビに全く効かないわけではありません。カビのできている場所や具合によっては落とすことができます。

石けん百貨スタッフが使ってみました

●スタッフK

知人宅に黒く汚れたまな板があるということでお借りしました。5年ほど前に購入したプラスチック製のまな板で、3年前から黒い汚れが付きはじめ、洗剤＋ブラシでこすっても落ちないので、そろそろ買い替えを考えられていたとのことでした。過炭酸ナトリウムのペーストを塗りつけて30分間後、黒い汚れがどんどん分解されてすっきりキレイに落ちていく様子を確認することができました。「どんなにゴシゴシとこすっても落ちなかったのに、塗るだけでこんな見事に落とせるなんてスゴイ」と嬉しいお声をいただくことができました。

●スタッフS

「頑固汚れにも！」ということで、自転車のフレームについた汚れを試してみました。乗り降りする際に、スニーカーなど靴のゴム部分がすれて付いた汚れだと思います。過去にアルカリスプレーや石けんで試したものの全く落ちず、クレンザーだと研磨作用で塗装がはげそう・・・と思い、どうしたものかと思いつつ、ほぼ諦めて過ごしていました。とはいえ、こちらもpHが高いため、塗装がはげてはいけないと、放置時間を短めの15分で試してみたところ、見事にその汚れが一掃されました。付いている汚れが浮き上がって分解されたような感覚。強くこする必要もなく、浮いてきた汚れをふき取るだけでキレイになり、塗装もはげることなく、これは驚きでした。

※「過炭酸ペースト」は商標登録出願中です。