なぜ成分は過炭酸ナトリウムだけなの?
過炭酸ナトリウムは他の物質を強力に酸化する
食器洗い乾燥機はポンプにより洗浄水を噴射するため、 石鹸など泡立ちのよい界面活性剤を使用しますと泡が邪魔をして ポンプが正常に動作しなくなる場合があります。そのため、多くの食器洗い機用洗浄剤には発泡を抑えた非イオン系界面活性剤が使われています。
一方、石鹸を配合した食器洗い機用洗浄剤が販売されていますが、これらも発泡を抑えるために、配合されている石鹸分をごく少量に調整しています。しかし、石鹸は一定の濃度(臨界ミセル濃度)以下では洗浄力を発揮しませんので、ごく少量の石鹸では洗浄剤として作用せず石けんカスになって、かえってそれが排水ポンプを詰まらせるなどのトラブルの原因となります。石鹸は優れた洗浄剤ですが、食器洗い機用洗浄剤に配合する成分としては不向きです。
参考→『石鹸百科・石鹸生活の知識館 石鹸カスとは』
食器洗い機による洗浄は、「高温のお湯を勢いよく吹き付けることで物理的に落とす」と「アルカリの作用で化学的に落とす」の2つが主な作用のため、 界面活性作用の必要性は高くありません。洗浄目的で配合されている主成分は、過炭酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤です。 また、過炭酸ナトリウムのように反応性の高い物質は、他の物質(有機物)に強く作用しますので、合成界面活性剤や石鹸と同時に使用すると過炭酸ナトリウムの酸化力を十分に発揮させることができません。資源の有効利用のためにも、過炭酸ナトリウムを正しく使うことが大切です。