ホーム

こんな広告ってあり?ご意見募集中

石けん百貨【楽天】 こんな広告ってあり?

ご意見募集中 2015年1月15日まで

2014年8月29日、当社は楽天とヤフーに対し、不正競争防止法および商標法に基づき、
「石けん百貨」などの語句を使った検索連動型広告の差し止めと損害賠償を求めて、大阪地方裁判所に提訴しました。

検索連動型広告とは…
ユーザーが検索サービスを利用して、自らの関心ある事柄についてキーワードによるweb検索をした際に、そのキーワードが、広告主があらかじめ登録したキーワードであった場合に、検索結果を表示するページに、登録した広告主の広告を表示させる広告方法のこと。
検索連動型広告により、広告主は、自らの提供するサービスや商品に関心を有する消費者にターゲットを絞って広告を表示させることができることから、効果的な広告宣伝方法とされている。
検索連動型広告の著名なサービスとして、グーグル株式会社の提供するGoogleアドワーズ広告や、ヤフー株式会社の提供するYahoo!スポンサードサーチがある。いずれも、検索結果画面の側部や上部に、広告主の登録した広告が表示され、ユーザーが広告のタイトルの文言をクリックすることで、広告主がリンク先として登録したURLへ移動させることができる。

広告の具体例と問題点

楽天やヤフーは「石けん百貨」などの語句を用いてどんな広告を行っていたのでしょうか。楽天が行っていた広告の一例を紹介します。

「石けん百貨」でのGoogle検索結果

2014年5月29日の実際の検索結果(未ログイン状態)を画像キャプチャにしています。

014年5月29日の実際の検索結果

※無関係な部分にはボカシ処理を施しました

小さく「広告」であることが表示されているものの、検索結果のトップの欄よりも更に上に表示されていることもある。 広告欄は、検索結果の右横であることもあり、また重複して表示されることもあるが、概ね検索結果画面の目立つ位置に設定されている。 石けん百貨と無関係の楽天の石けん販売サイトへのハイパーリンクが施されており、ユーザーがこの見出しをクリックすると楽天の石けん販売サイトに移動してしまう。

上記広告をクリックした先のページ
上記広告をクリックした先のページ
楽天の石けん販売サイト

どこが問題なの?

1. 不正競争行為
不正競争防止法とは、商標法で保護される商標以外にも、他人の商品等表示を使用して、他人の商品・営業と混同を生じさせる行為を不正競争行為として規制するものです。 当社サイト(石けん百貨や石鹸百科など)は、15年もの長期に渡り、石鹸やアルカリ剤などについての正確な情報と共に商品を安心して購入できるように工夫した営業態勢を築いてきました。 賢い主婦層を中心とする消費者から強い信頼が寄せられ、また、新聞・雑誌・テレビ番組等で優良なサイトとして何度も紹介されています。 したがって、楽天やヤフーによる検索連動型広告は、「石けん百貨」や「石鹸百科」等の知名度を利用した、いわゆるフリーライドを目的としたものではないかとの疑念を抱かざるを得ません。
2. 商標としての視認性
問題としている楽天やヤフーによる検索連動型広告は、当社の商標である「石けん百貨」、「石けん百科」および「石鹸百科」またはこれを構成する文字をキーワードとして検索した場合に表示される広告です。 単にキーワードとしているにとどまらず、検索結果画面に表示されるスポンサーリンク広告自体において、当社の商標を含む文字列が見出しとして視認可能な状態で電磁的方法により表示されています。

みなさまのご意見を募集します

検索連動型広告は、消費者の関心や欲求に即応した広告宣伝手法であり、費用対効果においても優れていると言われています。
このようなインターネット上の広告サービスは、今後益々、その影響力を増していくと予測されますが、そのような影響力故に、周知された商標の持つ顧客誘引力が第三者によって安易に悪用されないための秩序が形成されなければならない分野であるとも言えます。
特に、市場において強大な力を有する事業者によって、大規模に不正な競争阻害行為がなされる状態を放置すると、独自性を持った小規模事業者の発信力が不当に歪められることになりかねず、また、消費者の誤認・混同を狙い撃ちするような広告宣伝のあり方は、消費者の利益をも害するものに他ならないと考えます。

本件訴訟は、インターネット上の広告の世界に、公正な競争を確保し、小規模事業者と共に、消費者をも守ることを願って、提起するものです。

最近チェックした商品