洗濯ブラシの使い方

洗濯ブラシとは、布地に入り込んだ汚れを毛先でかき出すようにして洗う道具です。

ワイシャツやブラウスのエリそで汚れ、靴下の真っ黒汚れなど、洗濯機や手でのもみ洗いだけでは落ちない汚れに効果があります。

獣毛や植物繊維など天然素材のブラシが洗濯液をよく含むのでお勧めです。普段着の洗濯には、棕櫚(シュロ)のタワシや古歯ブラシも使えます。

洗濯ブラシの使い方1:摩擦洗い

こんな汚れに

  • 綿や混紡など比較的しっかりした生地の汚れ
  • ワイシャツや綿シャツのエリそで汚れ
  • 靴下の真っ黒汚れ
  • 食べこぼし

平らな場所に広げて洗う

平らな場所に洗濯物を広げて適度に濡らし、固形石鹸を塗りつけて洗濯ブラシで擦る。

容器に石鹸液を作ってそこに洗濯ブラシを浸したり、スプレー容器に入った液体石鹸を吹きつけたりしてもよい。

布に対して直角に当て、リズミカルに

ブラシは布に対して直角に当てて擦る。ゆっくりではなく、サッサッと素早く、リズミカルに。

特に汚れのひどいとき以外は、同じところを何度もこする必要はない。

一方向に、軽く擦る

ブラシは一方向に動かす。往復させるような擦り方生地を傷める事がある。

洗濯ブラシを布に強く押しつけない事。洗濯ブラシは毛先で汚れをかき出す為、毛が寝てしまうと汚れが落ちない。そのような使いかたは生地もブラシも傷める。

洗濯ブラシの使い方2:たたき洗い

こんな汚れに

  • 摩擦洗いで落ちない頑固汚れ
  • 絹や毛などこすり洗いができない生地のシミ抜き

注意:絹やウールは刺激に弱く、気をつけて洗ったつもりでも質感が変わることがある。自信がないときは専門店に任せるのが無難。

平らな場所で軽く「トントン」

洗濯物を平らな場所に置き、汚れのある部分を石鹸液で軽く濡らす。ブラシの先端に力を集中させてトントンと汚れをたたき出すように洗う。

ブラシは軽く持ち、手首をリズミカルに上下させて叩く。あまり力を入れると布・ブラシの両方を傷める。

洗濯ブラシのお手入れ

使用後の洗濯ブラシシは、よくすすいで水を切ります。そして、最初は毛を下向きに、次に横に向けて乾かします。

下になったブラシ部分に空気が通りやすいような場所を選びましょう。プリンカップなどの上に乗せて乾かすのも効果的です。

獣毛や天然木など自然素材を使ったブラシは陰干しにしましょう。直射日光に当てると傷みが早まることがあります。

参考資料:「堀志津さんのせんたくの本」(婦人之友社)

2021年3月更新(2004年1月初出)

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