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冬のお洗濯のコツ

冬に石鹸洗濯がしにくい理由

水が冷たいというのが大きな理由です。水が冷たいと、例えば以下の様な不都合が発生します。

石鹸の洗浄力が下がる

石鹸は水温20℃を下回ると洗浄力が大きく下がります。そのため、夏と同じように洗っても冬は汚れが落ちにくくなります。

石鹸が溶けにくい

水が冷たいと粉石鹸は溶けにくくなります。石鹸が溶け残ると、洗い上がった衣類が石鹸で白く汚れることもあります。

汚れが固まる

例えば皮脂汚れは低い温度では粘りが増して落としにくくなり、温度が上がるにつれ軟化して洗い落とし易くなります。

対処法1:水温を上げる

風呂の残り湯を利用

前夜の風呂の残り湯は、朝になっても石鹸が使える水温を保っていることも多いようです。(20℃程度)。新たな水を使わないことで節水にもなります。

洗濯機に風呂水くみ上げ機能がついていない場合は、「風呂水ポンプ」を別途購入すると楽にお湯が入れられます。

入浴後直ぐに洗濯をする

石鹸洗濯

夜に洗濯ができる環境なら、入浴後すぐに洗濯を始めるという方法があります。

給水口からお湯が出ない環境でもお湯が存分に使え、石鹸の溶け残りもなく、同じ石鹸でも洗浄力が大きくアップします。

過炭酸ナトリウム洗濯も簡単に

水温が40℃あれば、過炭酸ナトリウム洗濯もできます。浸けおきは20分程度。過酸化水素の酸化作用でその他のアルカリ洗濯より汚れ落ちがよいのが特徴です。

給湯器のお湯を利用

洗濯機の給水口からお湯が出せるなら、直接お湯を入れましょう。

水温は20℃程度あれば十分です。20℃は「温かくも冷たくも無い」といった感じです。最初の内は温度計で測ると確実です。

給水口から直にお湯が出ないとき

風呂場や洗面台の蛇口から出るお湯を使います。

給湯器の温度設定を50~60度に設定し、洗濯槽に水道水を溜めながら、ホースやバケツなどを利用して熱いお湯を洗濯槽に足してゆきます(やけどに注意)。

水道水の勢いが強すぎてお湯が少ししか入らないときは、水道水の元栓を絞って水の勢いを弱めるとよいでしょう。

ヤカンで差し湯

洗濯機のサイズにもよりますが、ヤカンの熱湯を1杯くらい入れても洗濯槽の水温はそれほど変わりません。コンロで沸かしたお湯で差し湯をするなら、ヤカン2~3杯分の熱湯を用意しましょう。

※参考→「水道水にお湯を混ぜて目的の水温にする

対処法2:アルカリ洗濯を主に行う

水温の低い時期は炭酸ソーダセスキ炭酸ソーダで主に洗うのもよい方法です。

これらのアルカリ剤は冷たい水にもサッと溶け、洗浄力も水温にほとんど左右されません。軽い皮脂汚れやタンパク質汚れなら充分に対応できます。

靴下の泥汚れや化粧品汚れといった激しい汚れは、アルカリ洗濯の前に石鹸で部分洗いをしておくときれいに仕上がります。

アルカリ洗濯のコツ

アルカリ洗濯のポイントは、アルカリと汚れが反応する時間をしっかり取ることです。

浸けこみ時間の目安は3時間くらい。夜に浸けこんで朝に仕上がるようタイマーをかける方法が一般的です。休日など時間のあるときに石鹸でしっかり洗うと、アルカリ剤で取り切れなかった汚れもすっきり落とせます。

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)炭酸ソーダセスキ炭酸ソーダについて詳しくは、「アイテム事典」をご参照ください。

対処法3:その他の洗剤を取り入れる

アルカリ洗濯の浸け置きが難しい、アルカリだけでは汚れ落ちが足りない、と言った場合には以下の様な洗剤を取り入れるのも良いでしょう。

セスキプラス

セスキ炭酸ソーダに4種類の酵素をプラスした粉末洗剤。アルカリと酵素の力で汚れを分解除去します。商品はこちら。

ナチュウォッシュ

生分解性の良い合成界面活性剤を必要最低限使用した洗剤。アルカリと界面活性剤の力で汚れを除去します。粉末と液体の2タイプ。商品はこちら。

2021年3月改訂(2011年12月初出)

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