麻製品の洗濯

「麻」と表示される繊維には、リネン(亜麻)とラミー(苧麻:チョマ)の2種類があります。リネンのほうがややコシが弱く柔らかいという違いはありますが、取り扱い方は同じです。

石鹸で洗える

麻は強いセルロール繊維から成るため丈夫です。水洗い可の表示があれば、弱アルカリの石鹸で洗っても差し支えありません。炭酸ソーダ(炭酸塩)入りの石鹸も使えます。

「手洗い」がお勧め

麻は折り曲げに弱く、シワになりやすい特徴があります。そのため、洗濯物に対する水の量(浴比)は、綿よりもたっぷりにします。

お勧めは手洗いでの軽い押し洗いです。毛羽立ちを避ける為、汚れのひどい部分も強く揉んだり擦ったりせず、洗濯ブラシなどで優しく洗います。

洗濯機で洗う場合は弱水流で短時間にしますが、毛羽立ちや繊維折れが起こりやすいのであまりお勧めは出来ません。

脱水は控えめに

脱水はかけすぎるとキツいシワになります。水を切る程度の軽い脱水に留めます。タンブラー乾燥は避けましょう。

アイロン掛け

アイロンの温度は、木綿より高めの200℃位が適切です。光沢を損なわないよう、裏からアイロンを当てると良いでしょう。

アイロン掛けのコツ

洗濯後、完全に乾ききる前の「生乾き」の時にアイロンを掛けるとピシッと仕上がります。

乾いてしまっている時は、アイロン前に衣類の重量の1/4位の水をスプレーします。その後暫く放置し、全体に水分が行き渡ってからアイロン掛けをします。

2021年3月改訂(2001年8月初出)

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