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絹のスカーフの洗い方

下準備

水洗いできるかどうか確認

洗濯の絵表示を確認する。

表示が確認出来ない場合は、洗いたいスカーフの目立たない場所を少しだけ水で濡らし、白い布でポンポンと軽く叩いてみる。

この時に生地の風合いが激しく変わったり、白い布にくっきりと色移りしたりするようなら自分で洗わず専門家に任せる方が良い。

染み抜き

  1. 水で濡れてもよい清潔で平らな場所にスカーフを広げる。
  2. スカーフの四隅を水で湿らせて台に貼り付け、作業中にゴソゴソ動かないようにする
  3. 濃いめに溶いた洗濯用液体石鹸をスポンジや柔らかい洗濯ブラシに付け、染みになっている箇所をトントンと叩く。

染み抜きの際は生地を擦らない事。絹は摩擦に弱く、擦ると繊維がささくれて色が褪せたようになる。

本洗い

汚れがひどいときは石鹸で、それ程でも無い時はアルカリ剤主体の洗剤等で洗うと良い。

汚れをしっかり落としたい時(石鹸)

  1. 洗面台やタライなどに25℃程度の水を5~6リットル溜める。
    ※熱すぎると色落ちや縮みが、冷たすぎると石鹸が溶けず汚れ落ちが悪いなどトラブルが出る。
  2. 炭酸塩(炭酸ソーダ)の入っていない石鹸を十分泡立つまで溶かす。
  3. 石鹸液に以下のいずれかのアルカリ剤を加える。
  4. 石けん百貨 アルカリ洗浄剤:小さじ1/2程度
    石けん百貨 セスキワイド:小さじ1/2程度
    セスキ炭酸ソーダ:小さじ1程度

  5. スカーフをそっと石鹸液に浸す。
  6. スカーフ全体にまんべんなく石鹸液が回るよう、スカーフをつまむ場所を2~3回換えて手早く振り洗いする。
  7. たぐり寄せて両手ではさみ、軽く水気を切る。
  8. 濯ぎ用の水をたっぷり溜め、洗う時と同様にして水を換えて2回濯ぐ。
  9. タオルでスカーフを包み、洗濯機の脱水にかける。
    ※脱水時間:縦型全自動洗濯機なら1分、二槽式洗濯機なら15秒程度まで。
  10. 脱水機から取り出し、腕にスカーフをかけて軽く振りさばいてシワを取る。

汚れが軽い時(アルカリ主体の洗剤)

特に目立つ汚れが付いていない場合は、セスキプラスナチュウォッシュ等で洗えます。濯ぎが1回で済み、繊維への負担が抑えられます。

洗い方の手順は前述の「しっかり洗いたい時(石鹸)」を参考にして下さい。(濯ぎ回数は1回でよい)

  • 洗浄力の強さは、ナチュウォッシュの方がセスキプラスよりも上です。
  • ナチュウォッシュには少量の合成界面活性剤が含まれています。合成界面活性剤を避けたい場合はセスキプラスがお勧めです。

軽い汗や臭いだけ取りたい時(アルカリ剤)

  1. 洗面台やタライなどに25℃程度の水を5~6リットル溜める。
  2. 水5Lにつき、以下のいずれかのアルカリ剤を溶かす。
  3. 石けん百貨 アルカリ洗浄剤:小さじ1/4程度
    セスキ炭酸ソーダ:小さじ1/2程度

  4. 石鹸で洗う時と同じように手早く洗う。濯ぎは1回でよい。

アイロン掛け

  • 振りさばいたスカーフが湿っているうちにアイロンをかける。完全に乾いてからだとアイロンをかけてもシワが取れないことがある。
  • 絹が傷むのでスチーム機能は使わないこと。
  • アイロンは高温に設定しても良い。通常なら絹には中温が適しているが、生地が湿った状態でかけるので高温のほうが都合がよい。
  • アイロンは生地の上を素早く滑らせるように掛ける。アイロンを一カ所に長い間押し当てていると生地が傷む為。
  • アイロンの先端は浮かし気味にしてソフトに生地に当てる。強く擦りつけると絹の光沢が損なわれる為。
  • 布目が歪まないように端をひっぱりながら、スカーフの角がきれいに90度に尖るよう形を整えながら作業する。
  • 縁の厚みをアイロンで抑えすぎて潰さないように注意。

その他の留意点

  • 絹は水洗いを繰り返すと光沢が失われ易くなるので頻繁に洗うのは避ける。
  • 最初は、もう使わない古いスカーフで洗濯やアイロンがけの練習をするとよい。
  • 製品によっては、水洗いすると激しく色落ちしたり縮んだりする可能性がある。絶対に傷めたくない品は最初から専門家に任せるのが無難。

2021年6月改定(2001年10月初出)

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