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重曹Q&A

炭酸ソーダと重曹を容器で混ぜ合わせたらセスキ炭酸ソーダになりますか

セスキ炭酸ソーダにはならないが、pHはほぼ同じ物が作れる

炭酸ソーダ重曹を混ぜてもセスキ炭酸ソーダにはなりません。しかし、セスキ炭酸ソーダと同じpHの物を作る事は出来ます。(水に完全に溶かした場合)

混ぜる場合の比率は、炭酸ソーダと重曹が「53:42」です。

実際に作るのはお勧めでは無い

お勧めしない理由は、重曹が水に溶けにくいためです。

セスキ炭酸ソーダは水に溶かして使う事が多いアルカリ剤です。(洗濯、アルカリスプレー作り等)

手元にある炭酸ソーダをセスキ炭酸ソーダのように使いたいなら、使用量を半分に減らせば良いだけです。わざわざ水に溶けにくい重曹を混ぜる必要はありません。

特にアルカリスプレー作りに重曹は不向きです。溶け残った粒子がスプレーノズルを詰まらせる可能性があります。

重曹はどうして洗濯向きではないのですか

pHが低く、アルカリ性が弱い為

重曹はpHが低く、脂肪酸汚れを乳化したりする作用が弱いからです 。洗浄に最も適したpHは9.0~10.5なので、それよりpHが低いpH8.2の重曹だけで洗うのはほとんど意味がありません。

石鹸+重曹もお勧めでは無い

環境保全のため石鹸を減らしてその分重曹を足す、という洗濯方法が紹介される事があります。これは石鹸液のpHを引き下げて洗浄力を落とす事になります。

詳しくは、重曹洗濯についてをご覧ください。

酸っぱい夏みかんに重曹を付けると甘みが増すように思えました。これはなぜでしょう。

クエン酸が中和される為

「酸っぱい」夏みかんはクエン酸という酸を多く含みます。そこに重曹を付けると、酸(クエン酸)がアルカリ(重曹)によって中和され、酸っぱさが失われます。

その結果、強い酸っぱさに負けていた甘みが舌に感じられ易くなります。「甘くなった」と感じるのはその為です。

※試す際は、食用の重曹を使うようにして下さい。(例:パックス重曹 F

2022年3月改訂(2009年11月初出)

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