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粉石鹸には炭酸塩、固形石鹸にはケイ酸塩と違うアルカリ剤が使われているのはなぜ?

炭酸塩だと固形石鹸がカチカチに

炭酸塩(炭酸ナトリウム)を固形石鹸に混ぜないのは、石鹸が乾燥しすぎるのを予防する為です。

炭酸塩は、周囲から水分を奪い取る作用があります。固形石鹸に炭酸塩を混ぜると、石鹸の水分を吸収して空気中にどんどん放出してしまいます。

結果、石鹸は乾いてカチカチに。いざ使おうとしてもなかなか溶けない使い勝手の悪い固形石鹸ができてしまうのです。

また、炭酸塩を混ぜた固形石鹸は、時間が経つと表面に炭酸塩の結晶がヒゲのように生えてきて見た目も良くありません。

適度に水を保ってくれるケイ酸塩

ケイ酸塩(ケイ酸ナトリウム)は濃い水溶液(水ガラス)の状態で石鹸に混ぜます。

水ガラスは、水分を含んだ状態で安定しています。よって、石鹸の水分量(15~20%)も適度に保ってくれます。これが、固形石鹸にはケイ酸塩が適しているとされる理由です。

粉石鹸には炭酸塩が合っている

粉石鹸の場合は、石鹸の水分を吸収して結晶化する炭酸塩の性質が、粉石鹸をサラサラに保つ働きをします。

粉石鹸は水分を含むと固まってしまい、使いにくくなります。炭酸塩が石鹸の水分を奪って外に逃がす働きはむしろ都合が良いのです。その為、粉石鹸には炭酸塩を加えるのです。

2020年7月改訂

石けん百貨取扱い商品

炭酸塩(炭酸ソーダ)入りの石鹸

洗濯用粉石鹸別ウィンドウで開きます

ケイ酸塩(ケイ酸ソーダ)入りの石鹸

台所用固形石鹸と粉石鹸別ウィンドウで開きます

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