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アルカリ洗濯で洗濯物に付く白くて固い結晶は何?

白い結晶は「炭酸カルシウム」

アルカリ洗濯を続けていると、洗濯物に白くて固い結晶が砕けたようなものが付いてくる事があります。殆どの場合、その白い結晶は炭酸カルシウムです。

炭酸カルシウムは、炭酸ソーダ(炭酸塩)セスキ炭酸ソーダが水中のカルシウム分と結合して生成されます。洗濯槽やパルセーターの裏側などに薄く張り付き、それが厚みを増してくると洗濯の度に剥がれて水中に出てくるのです。

炭酸カルシウムはクエン酸で掃除すると取り除けます。

洗濯槽についた炭酸カルシウムの掃除方法

  1. 洗濯槽の最高水位まで水を入れる。
  2. クエン酸をカップ2分の1ほど入れて2~3分撹拌する。
  3. 一旦スイッチを切り、数時間放置する。
  4. 再びスイッチを入れ、普通の洗濯コースを1回行う。すすぎは2回以上行う事。
    ※濯ぎが足りないと残った酸で洗濯槽の金属部品が傷む恐れがある。
  5. 結晶が取りきれない場合は、再度同じ手順で行う
 

注意事項

石鹸や合成洗剤の溶け残り、石鹸カスが大量に付着したままの洗濯槽をいきなり酸で掃除しないで下さい。

酸がそれらと反応し、べたべたする酸性石鹸や油分が生成され、洗濯槽を余計に汚してしまう事があります。まずは過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)洗濯槽クリーナーで通常の汚れを取り去りましょう。それから酸での掃除を行うようにします。

また、ステンレス槽の洗濯機の場合、あまりに長時間クエン酸での浸け置きをしないようにします。ステンレスは比較的錆びに強い性質ですが場合によっては酸で傷む可能性があります。

2020年7月改訂(2009年11月初出)

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