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14:洗濯には残り湯を使うべし ~10℃高ければ、洗濯力は2倍になる

日本石鹸洗剤工業会の「2010年洗濯実態調査」によると、風呂の残り湯を洗濯に使うと答えた人は全体の58%で、すすぎにも風呂の残り湯を使うと答えた人は全体の32%になったとのことです。

風呂の残り湯を洗濯に使うことは節水や水道代とガス代の節約になるだけでなく、洗浄効果を著しく高めます。

アレニウスの定義によれば、大雑把に見て温度を10℃高めれば、化学反応(洗浄速度)は2倍前後に増大するといわれています。

温度が高まると洗剤や汚れが溶けやすくなり、洗剤成分の働きも活性化する。

温度が高いと汚れ落ちがよくなり、また汚れや洗剤が衣類や洗濯槽に残ることも少なくなり、それは衣類や洗濯機を長持ちさせることにもなる。

洗髪を水ではしませんね。汚れ落ちが悪くスッキリしないからですが、それは洗濯でも同じこと。

よほど汚れた残り湯でなければ、最後のすすぎだけ水道水にすれば、雑菌などの心配はありません。

残り湯を捨ててしまって、冷たい水で洗濯をするなんてことのないように。

いい事ずくめの残り湯の利用ですが、ひとつだけ気を付けてほしいことは、残り湯は皮脂汚れなどで酸性に傾いている、ということ。

助剤入りの粉石けんであれば残り湯は全く問題なく使えます。

無添加の粉石けんや液体石けん、中性洗剤は、必ず炭酸塩かセスキ炭酸ソーダで洗濯液をアルカリ性にしてから使うこと。

次回は「15:無添加商法と石けん」です。

「炭酸ソーダ(炭酸塩)」の商品ページはこちら。
石鹸洗濯の助剤に。これ単独で「アルカリ洗濯」に。アルカリ度が高いので、家事用手袋を使うのがオススメです。

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