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21:ベビー用洗濯洗剤などいらない 無添加石けんと中性洗剤は肌に優しくない

赤ちゃん用の洗濯洗剤に関する非常識極まりない間違いだらけの情報がネット上に溢れかえっている。

本ブログ「08:無添加の石けんは洗濯には力不足」で取り上げましたが、再度説明します。

洗濯用洗剤には汚れの多い物を洗う重質洗剤(ヘビー洗剤、液性は弱アルカリ性)とおしゃれ着など汚れの少ない繊維製品を洗う軽質洗剤(ライト洗剤、液性は中性)があります。

重質洗剤について以下のようなおかしな説明が多くみられます。

「赤ちゃんのタオルや肌着などの衣類を、普通の洗剤で洗ったりしていませんか?赤ちゃんの肌の厚みは大人の半分程度。乾燥しがちでバリア機能も弱いため、大人用の洗剤では刺激が強すぎて、肌荒れを起こすこともあります。」

まるで洗濯用の洗剤で赤ちゃんの肌を直接洗うかのような表現だ。

十分にすすげていなければ、確かに赤ちゃんの肌に良くないのは当然ですが、洗濯とはきちんとすすぐことが前提だから、上記の表現は明らかにおかしい。

最も大きな間違いは、軽質洗剤について

「洗濯用の無添加石けんや中性洗剤はおしゃれ着も洗えるから、肌にも優しい」

との謳い文句。

ちょっと待って!

手洗いができる = 衣類に優しく作用 = 汚れ落ちが悪い

ということ。

軽質洗剤はおしゃれ着用洗剤とも言い、繊維が傷みにくいように作られた、洗浄力が劣る洗剤のこと。

汚れ落ちの悪い洗剤が衣類に優しい、とは変な話だが、もともと汚れの少なく、直接肌に触れないものを洗うのだから、汚れが衣類に残ることはないのだろう。

また、衣類に優しい = 肌に優しい、とはならい。

衣類というものは、清潔であってはじめて肌に優しいのだ。

いくら成分が安全だ、無添加だ、といっても汚れがきちんと落ちなければ、不潔であり、肌に優しいどころか健康に被害をもたらすことになる。

乳幼児期の赤ちゃんは消化器官が未発達なため、しょっちゅう吐き戻しをします。
赤ちゃんが吐き戻したよだれかけや肌着の汚れは簡単には落ちない。
理由は胃液が強い酸(pH1.5~2)であること。

弱アルカリ性の洗剤でも手強い汚れが、酸に弱い無添加の石けんや中性洗剤では歯が立つわけがない

また、赤ちゃんは汗っかきですが、汗のpHは通常5~6程度の弱酸性、ウンチも同様。

一般的に、洗濯物は油汚れや皮脂汚れなど酸性のものが多く、洗濯液は酸性に傾きやすいが、食べこぼしや吐き戻しで汚れることの多い赤ちゃんの衣類の汚れはさらに酸性に傾きやすい。

赤ちゃんの衣類を洗う洗剤は、酸に負けない弱アルカリ性の重質洗剤でなければ、汚れはしっかり落ちない。

だから、赤ちゃんの肌着やベビー服のほとんどが弱アルカリ性の洗剤で洗濯しても縮んだりよれたりしにくい丈夫な綿なのだ。

弱アルカリ性の洗濯用洗剤(重質洗剤)でしっかり汚れを落とし、十分にゆすいだ衣類が肌に優しいのだ。

寝そべって泣くことしかできない赤ちゃんをあやしながら掃除や洗濯をし、いつ起きるかヒヤヒヤしながら、赤ちゃんが寝ている間に急いで買い物、そして夕飯の支度にお風呂、授乳などなど、育児ママは本当に大変なのだ。

そんな忙しい育児ママに、

「赤ちゃんの肌は大人と比べて薄くデリケートだから、赤ちゃんと大人の洗濯物は分けた方がよい」

とか

「うまれたての赤ちゃんにやさしい赤ちゃん用の洗たく洗剤を選ぶようにしましょう」

なんて無駄で手のかかることを勧めるのは、いかがなものか。

結論

無添加の石けんや中性洗剤を使った洗濯は、汚れをしっかり落とせないから、赤ちゃんの肌に優しくない。

そして、育児ママにも、財布にも優しくない。

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