天然のヘアカラー「ヘナ」
美の女神に愛された植物
ヘアカラーとして有名なヘナ(ヘンナ)は、ミソハギ科の植物。乾燥して水はけのよい土地を好み、インド、エジプト、北アフリカなどでよく栽培されます。
インドでは美と幸運の女神ラクシュミーが愛する植物として知られ、世界三大美女のひとり、クレオパトラもヘナで爪を染めていたそうでうす。中近東では花嫁花婿の肌にヘナで模様を描いて晴れの日を祝う習慣が今でも残っています。
ダメージヘアでも使える
収穫は10~11月の秋が中心。葉を乾燥してパウダー状に加工したものが製品となります。染料として働くのは、葉の中にあるローソン(lowsone)という成分。それが髪や肌のアミノ酸と結合して色がつきます。ヘナはヘアトリートメントとしても使えるくらいなので、ダメージヘアにも比較的安心して使えます。
お店で探すときは、ちょっと注意
ただ、最近はp-フェニレンジアミンなどの酸化染料にヘナを混ぜた「ヘナ入り毛染め」も数多く出まわっています。これは、2001年の薬事法改正によりヘナが化粧品の原料として認められたのも大きな原因。
そのような製品の中には、ヘナ100%と誤解を招くようなパッケージデザインのものもあるそうです。純粋なヘナを使いたいときには、成分表示をよく確かめてから購入するようにしましょう。
※過去のメールマガジン「石けん百貨通信 2010年10月」のコラムを再掲しています。一部加筆修正しています。
粉末のヘナもいいですよ!(動画あり)
こんにちは。前回のペースト状のヘナに引き続き、今回は粉状のヘナをご紹介します。
粉状のヘナの良さ
粉状のヘナは自分でお湯を加えてペースト状にします。溶く一手間が要りますが、その分とっても経済的。お好みのアイテムを混ぜて自分好みに調整出来る点も便利です。
現在、当店ではナイアードさんの製品を取扱中(2020年2月現在)。発色や用途に応じて4種類あります。
赤茶系の染め上がり
「ヘナ100%」と「ヘナ+ハーブ」は白髪が赤茶色に染まります。白髪が少ない方や、ヘナのトリートメント効果重視の方にはこちらがお勧め。
特にハーブ配合のヘナはトリートメント効果が高いですよ。ヘナ100%が「サラサラ」の仕上がりなら、ハーブ入りは「サラッサラ!」という感じです。
黒茶系の染め上がりなら
「ヘナ+木藍(茶系)」、「ヘナ+木藍(黒茶系)」は、白髪が焦げ茶色っぽく染まります。一番色が濃いのは「黒茶系」ですね。
白髪が増えてきて、ヘナ100%だと派手になりすぎるかも……とご心配な方はこちらを選びましょう。
ヘナは染め時間を長く取るほど良く染まると一般的に言われます。が、木藍配合のヘナは逆に1時間以内に抑えるのがコツ。
それ以上時間を長く取ると、木藍の藍色よりヘナの赤茶色が勝ってしまい、染め上がりが赤っぽくなってしまうのだそうです。
染め方の動画
染め方ですが、ナイアードさんの動画が分かり易いです。当店ブログへの掲載許可をお願いしたら快諾を頂きましたので以下にご紹介しますね。
ショートヘアのモデルさんの動画
◆ヘナ簡単自分染め
「ヘナ+木藍(茶系)」を使用した染め方が紹介されています。シャワーキャップの代わりに毛糸の帽子を利用するなどの工夫もあります。
ロングヘアのモデルさんの動画
◆ナイアード「ヘナ100%」染め方動画
基本の「ヘナ100%」での染め方です。ペーストを塗る際、長い髪をどう扱えば良いか等も具体的に解説されています。
◆ナイアードヘナの染め方
こちらはロングヘアのモデルさんで「ヘナ+木藍(茶系)」を使った動画です。
毎日少しずつ…な方はこちら
◆ナイアードヘナ お手軽10分ヘナ染め
少しずつ白髪を目立たなくさせたい、染めたヘナの色を長く保ちたい、という場合に。一回当たりのヘナの使用量は少なめです。
浴槽のお湯に浸かる10分程度で終わるので気軽に出来ます。使わなければならないタオルや器具の数も少なめです。
自分流で色々楽しんで
独特の臭いを緩和する為に精油を少し混ぜたり、コーヒーや紅茶、「ガスール」等を混ぜて質感や色味の調整を試みてみたり。
ガッツリ染める時は粉のヘナ、根元などの中間メンテナンスには「ORIBU ヘナペースト」を利用して手間を省く等使い分けても便利だと思います。
それぞれの工夫で、快適なヘナライフを楽しんで下さいね。