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化粧品と界面活性剤について




1.洗浄用途

1)洗浄用の成分としては脂肪酸石鹸及び天然に存在する界面活性剤(サポニン等)の使用を基本とする。

2)上記で対応できない場合には、精査の上で以下の条件を満たした界面活性剤を認める。

・原材料が天然由来
・人体への刺激・毒性が非常に低い
・製造から廃棄の過程に於いて、人・環境・社会に大きな負荷を与える要素が少ない。

2018年2月現在、上記の条件を満たす界面活性剤は以下の通り。

・N-アシルアミノ酸塩(ココイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンK、ラウロイルメチルアラニンNa等) ※塩タイプは「Na」もしくは「K」に限る。
・ベタイン型両性界面活性剤(コカミドプロピルベタイン)

【解説】

脂肪酸石鹸は優れた洗浄剤であり、身体洗浄に於いてもその使用を大前提として考えるものとする。

しかし、生活環境の変化や肌バリア機能低下等の理由により、脂肪酸石鹸の使用がその使用者の肌に負担になる場合も存在する。このような場合には「洗う頻度を下げる」「米糠やクレイ等の洗浄力が穏やかな素材で代替する」を推奨するが、それらは現代生活に於いて心理的・機能的に採用しづらい場合も多い。

このような状況を鑑み、脂肪酸石鹸以外の界面活性剤であっても、その原料が天然由来であり、かつ、人・社会・環境への負荷が低く、さらに、使用者にとって快適であり、使用者の肌の状況改善に役立つものであれば、精査の上で洗浄用として認める。

2.洗浄以外の用途

乳化・分散・可溶化目的で使用する場合には、天然由来の以下の界面活性剤を認める物とする。

・脂肪酸石鹸
・レシチン、サポニンなどの天然の界面活性剤
・グリセリンと脂肪酸のエステル(グリセリン脂肪酸エステル) ※ただし、酸化エチレン(エチレンオキシド、EO)付加型の界面活性剤が含まれる「グリセリン脂肪酸エステル」は認めない。
・糖類と脂肪酸のエステル(ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド)等の非イオン性界面活性剤
・N-アシルアミノ酸塩(ココイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンK、ラウロイルメチルアラニンNa等)※塩タイプは「Na」もしくは「K」に限る。
・ベタイン型両性界面活性剤(コカミドプロピルベタイン)

【解説】

化粧品作りに於いて、乳化・分散・可溶化のため界面活性剤が必須となる場面が多々ある。その目的達成の為に脂肪酸石鹸のみでは不十分、あるいは不可能な事も多い。

そのため、脂肪酸石鹸以外の界面活性剤(合成界面活性剤含む)であっても、原料が天然由来であり、かつ人・社会・環境への負荷が低いものであれば精査の上で認める。

2018年2月改訂
※この基準は予告無しに改定されることがあります。

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