石鹸とは

汚れを落とす成分が石鹸（脂肪酸ナトリウム／脂肪酸カリウム）である洗剤を石鹸と呼びます。

天然の油脂とアルカリというシンプルな成分で作られ、およそ5千年ともいわれる長い歴史があります。

「石鹸」は「洗剤」？

洗剤とは、汚れを落とす製品の総称です。よって、石鹸は洗剤の一種です。

液体、粉末、固形、どのような形態であっても同じです。

「石鹸」と「合成洗剤」の違い

大抵の場合、「洗剤」と言われて人々が思い浮かべるのは「合成洗剤」です。

合成洗剤とは、汚れを落とす成分が合成界面活性剤である洗剤の事です。

合成洗剤に使用される合成界面活性剤は石鹸よりも複雑な構造をしています。一般的に、石鹸と比べ分解性に劣ると言われます。

一般に広まり始めたのは第一次世界大戦の頃からです。石鹸よりも種類が多く、現在も様々な合成界面活性剤が開発され続けています。

家事以外に使われる合成界面活性剤

合成界面活性剤はボディソープやハンドソープ、シャンプーなど化粧品分野にも多く利用されています。

本稿では化粧品についてではなく、主に家事用の洗剤について解説しています。

石鹸の見分け方

合成洗剤では無く、石鹸が欲しい。そのようなときは製品の包装をよく見ましょう。

石鹸なら、包装のどこかに以下のような品名が必ず書かれています。

「品名：台所用石鹸」「品名：洗濯用石けん」

「石鹸」「石けん」という名前が書いてあるものが石鹸。それ以外の名前が書いてあったら、それは合成洗剤か、そのほかの洗浄剤（注1）ということになります。

ただし「複合石鹸（石けん）」という名前が書かれていたら、石鹸のほかに合成洗剤の成分も含まれています。

「品名」は何処に書いてある？

大抵は、包装の側面や裏側に書いてあります。「商品名」とは違って目立たない記載である事が殆どです。